奈良県の介護事情を紹介する前に移住支援事業について紹介

奈良で仕事探し
移住支援も行っている

移住支援も行っている

町村での移住支援事業が活発

奈良県は移住支援事業を行っており、特に都市部以外の町村で活発に事業が行われています。例えば下北山村の空き家取得支援事業や黒滝村の空き家情報バンクごみ処理費補助金など、ユニークな取り組みを行っています。ここではそのなかでも、川上村が行っている移住支援事業を実例として紹介していきます。

川上村とは?

奈良県の南東部に位置する川上村は古くから林業で栄えた地域です。現在の人口は1,600人ほどで、基幹産業は昔と変わらず林業です。吉野川の源流に位置し、美しい林をはじめとした豊かな自然が広がる地域です。交通の不便さが気になるところかもしれませんが、実際には大阪市内まで90分ほどで着きます。また、国道169号線の利便性が向上したことにより観光客の増加も見込まれています。

川上村のユニークな移住支援

移住して安定した生活を送るために必要なのは「収入」です。そのため、村役場では働く場を紹介する特設サイトをオープンしています。村の基幹産業である林業やホテルの仕事、木工製造業などの仕事情報が掲載されています。なかには、村に1つしかないガソリンスタンド経営の後継者募集求人などもあります。後継者を求める事業者は多いので、これからも求人情報は増えていく見込みです。
次に住まいについてです。川上村では2007年に「空き家バンク」を開設して、移住者の住まい確保に取り組んでいます。その甲斐もあって、これまで50人もの移住者が川上村に来ました。最初のころは古民家にあこがれて住んでみたものの、やはり生活しづらいと感じて村から出ていった人もいたそうですが、2010年に古民家改修の支援制度を導入し、現在は補助を受けながら古民家の改修などを行えるようになっています。
2014年には「川上ingツアー」という移住応援ツアーも始めました。これまで移住検討者に向けて行ってきた川上村の紹介ツアーをさらに強化し、仕事や住まいの紹介にとどまらず保育所の見学なども行っていくようになりました。先輩移住者からの体験談を聞くことができるなど、より具体的に移住のイメージを持ってもらえるような内容となっています。子育ての面で言えば、地域の方が結成した「ちびっこ増やし隊」の存在も見逃せません。イベントの企画やお悩み相談だけではなく、月5,000円という格安料金で保育サービスを行っています。
また、「匠の聚(たくみのむら)」という施設にも注目が集まっています。ここは、全国各地から様々なジャンルのアーティストが集まって創作活動を行っているアトリエ施設です。創作の場となるアトリエだけではなく宿泊機能も併せ持っています。作品の展示や陶芸教室などが開催されており、交流の場としても楽しむことができます。

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