高齢者の割合はどれくらい?
人口の推移
まずは奈良県の人口についてみていきましょう。現在140万人ほどの人口がいる奈良県ですが、これを男女別にみてみると男性が67万弱で女性が73万人強となっています。女性100人に対する男性の数から計算される人口性比は91.3となっています。ちなみに全国は95.4です。都市部になるにつれ人口性比が高く、都市部から離れるほど低くなっています。また、これを年齢別にみると、54歳未満の人口性比は全国だと100を超えているのですが、奈良県は25歳以上~54歳未満の部分が100を下回っているという特徴があります。そのため、現在の県内のみの人口でみると将来の働き手が少ないといった状況になっています。
1997年の時点では、奈良県の人口は2020年まで増加すると予測されていました。しかし2002年以降推計人口の減少スピードが速まってきています。実績とのかい離率は全国1位となっており、数字で見ると-10.4%ものかい離率となっています。2011年におきた東日本大震災の影響もあり都道府県別の将来推計人口はまだみえてこない状況ですが、震災の影響が薄い奈良県では今後も同じような人口推移が続いていくのではないかと予想されています。
少子高齢化が進んでいる
2010年の年齢3区分別割合をみてみると、0~14歳の年少人口が13.2%、15~64歳の生産年齢人口が62.8%、65歳以上の老年人口が34%となっており、それぞれの数字は全国平均とほとんど同じになっています。しかし、老年人口の増加率が高く、2005年と比べると4%も増加しています。それに付随して生産人口年齢は3.3%減少しており、老年人口の増加率と生産年齢人口の減少率はほかの地域と比べて非常に高い数字となっています。つまり、奈良県は非常に速いペースで少子高齢化が進んでいるということになります。
2005年に行われた国勢調査から算出された都道府県別将来推計人口によると、奈良県における2035年の年齢3区分別割合は、年少人口が9.1%で全国40位、生産年齢人口が54.1%で全国32位、老年人口が36.8%で全国12位と予測されていますが、今後の新たな調査ではこれよりもさらに少子高齢化が進んだ数値になるのではないかとされています。少子高齢化の状況は県内の各市町村で異なります。農村や山間地域だけではなく、市街地などの中心部でも高齢化は進んでいます。2010年の国勢調査によると、奈良市内でも老年人口が60%以上という地域が5つ、50%台の地域が13もあることがわかっています。そのため、一部に限らず奈良県全体として少子高齢化が進んでおり、これからもその状況は続くことが予想されるため、介護人材のさらなる確保が求められています。
こういった奈良県の高齢化の推移をグラフにして掲載している資料を以下に紹介します。
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