奈良県の介護事情をみると人手不足に悩むところが多いのがわかる

奈良で仕事探し
人手不足に悩んでいるところも多い

人手不足に悩んでいるところも多い

求人倍率が高い

厚生労働省が発表したところによると、奈良県の介護福祉士やホームヘルパーなどの介護分野の求人倍率は、2017年3月の時点で3.71倍で、全国平均の3.18倍を大きく上回る数字となっています。かなりの売り手市場であると言えるでしょう。また、独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表したデータによると、奈良県内の介護受給者は2006年から2011年の5年間で17.6%増加しています。それに比べて介護従事者の増加率が15%となっており、介護人材の供給が追い付いていない状況であることがみえてきます。そのため多くの介護施設が人材確保に向けた取り組みを積極的に行っています。

介護ロボットの導入に積極的

人材確保への取り組みとともに多くの介護施設が取り組んでいるのが、介護ロボットの導入です。奈良市や生駒市を中心に介護事業を展開しているとある企業では、職員に代わって深夜帯に施設の巡回をする介護見守り支援ロボットを導入しています。労働力不足解消や、人間が見守りに行くと目が覚めてしまう利用者への配慮のために導入され、予め設定している動線を自動でロボットが巡回してくれる仕組みになっています。そのため、遠隔操作による見守り作業を行うことが可能となっています。
また、スマートフォンと通信ロボットを利用した見守り支援システムの開発も進んでいます。高齢者の日々の歩数や健康状態などを把握できるような仕組みとなっており、2016年に奈良県の山岳部に位置する4つの自治体で検証実験が行われました。一人暮らしをする65歳以上の高齢者にアプリが入ったスマホと通信ロボットを貸与し、日々のデータを遠隔地のご家族や保健師に知らせたり、部屋の出入りをお知らせするといった実証実験です。ご家族の方からは父母とのコミュニケーションがとりやすくなり、健康の話をするきっかけになったと高い評価を得る結果となりました。また、過疎地では徒歩圏内に買い物をする場所がないので、俗にいう「買い物難民」となる高齢者が増えてきています。そのため、移動販売車が来たことを通知するシステムの開発なども進められています。
このように奈良県では、人材の確保とともに人材難への対策として介護ロボットの導入も積極的に行っています。高齢者の見守り支援サービスについては様々な業界が参入を本格化させているので、全国的にもこういった動きはどんどん活発になっていくことが予想されます。そのためこういった最先端の技術を利用した介護サービスの提供に興味のある介護職の方にとって、奈良県はおすすめです。

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