介護職求人の動向とは?
高齢者人口について軽く説明
奈良県の介護職求人の動向をより深く理解するためにも、まずは県内の高齢者人口について軽く説明していきます。奈良県の総人口は現在140万人ほどで、年々減少傾向にあります。このなかで65歳以上の高齢者が38万人ほどとなっていますが、こちらは平成22年の時点では33万3,000人、平成24年では35万1,000人だったので、かなりのペースで年々増加しており高齢化が進んでいることがわかります。高齢化率でみてみると、全国平均が26%なのに対して奈良県は27%以上となっており、全国値よりも高齢者の割合が多いことがわかります。
2015年時点で38万人いる高齢者のうち介護サービスを必要としている人は高齢者人口の17.8%(6万7,500人ほど)となっています。内訳としては、要支援が2万9,000人ほどで、要介護が4万6,500人ほどです。主要都市をピックアップして要支援・要介護認定者の数をみてみると、奈良市が1万7,400人、橿原市が4,700人、生駒市が4,800人です。人口が多いということもあって奈良市がとびぬけて多くなっています。
多くの人材が求められている
上述の通り高齢化が進んでいることもあって、奈良県の介護職における求人倍率は2.54倍と高い数字です。これは全国平均値よりも高い数字で、多くの人材を必要としている状況です。当然、ほかの職業と比べても非常に高い数字となっています。ちなみに、建設系や看護師なども高い数字となっており人材難が続いている状況です。
また、奈良県で働く介護職員の平均年齢ですが、45.3歳と高い数字となっています。全国平均は44歳で、奈良県の45.3歳というのは近畿地方で最も高い数字です。50歳以上で活躍している方が多く、そのためある程度の年齢であっても介護職に挑戦しやすく、長く活躍していくことのできる環境が整っていることがわかります。
給与に関してですが、介護職を含めた全産業でみると奈良県は全国で14番目に高い水準となっているものの、介護職のみに注目してみると、介護職の全国平均が19万3,000円なのに対して奈良県は18万3,700円と若干低い水準となっています。ちなみにこれは月収のみのデータなので、賞与などは含まれていません。若干低めではあるものの、その分大阪などの大都市に比べて物価が大きく異なるという点も忘れてはいけません。
また、離職率についてですが、全国平均と比べると低いです。そのため、奈良県は他の地域と比べて働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。ちなみに、介護職は離職率が高いというイメージがあるかと思いますが、全産業と比べると実は1%ほどの違いしかありません。
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